Tableau Prepが得意なこと(第1回)
Tableauで接続する
サンプルデータ
エクセルデータテーブルです。A列は店舗と売上高または利益額、年月がC・D・E列にわかれています。各行列にタテ合計、ヨコ合計があります。第一感でタテ合計、ヨコ合計が不要、そして画像右側のテーブルに接続します。
ディメンション:A列「店舗/項目」
メジャー:B・C・D・E列「年月」
このようになります。
接続の理想形は
ディメンション:A列のなかの「店舗」、B・C・D列の「年月」
メジャー:「売上高」、「利益額」
合計行を除外する
サンプルデータへ接続しました。「売上高/合計」「利益額/合計」への接続を除外します。
右上のフィルター「追加」をクリックします。「データソースフィルターの編集」窓が開きます。「追加」を押すと「フィルターの追加」窓が開きます。フィルターしたい列「店舗/項目」をクリックすると青色になります。「OK」を押します。
タブローでおなじみの「フィルター」窓が開きます。「売上高/合計」「利益額/合計」のチェックを外します。「OK」を押して、「データソースフィルターの編集」窓の「OK」を押せば完了です。これで「売上高/合計」「利益額/合計」の各行への接続を除外できました。
列を分割する
「店舗/項目」列の▼をポチっとクリックします。「カスタム分割」を選択します。今回のデータはいきなり「分割」を選択しても「カスタム分割」とおなじ結果を得ることができますが、練習として「カスタム分割」でやってみます。
「カスタム分割」窓が開きます。「区切り文字の使用」とは、どの区切り文字でデータを分割するのかを指定することです。今回は「/」です。「-」「=」このような区切り文字も指定できます。「分割:最初」は最初の区切り文字で分割します。「分割:列」は何列に分割するのか、今回は「2」です。
列を非表示にする
接続しない列を非表示にします。「店舗/項目」「合計」です。エクセルの分割と違うところは、分割まえの「店舗/項目」列がそのまま残っいるところです。ちなみに分割された「店舗」と「項目」は計算列になります。
非表示にしたい列の▼をポチっと押して「非表示」を選択します。ところが「店舗/項目」は非表示にできません。Tableauでは先にフィルターされている列を非表示にできません。
列をピポットする
列をピポットするのですが、その前に列名を直しておくことをオススメします。ピポットすると新しい列名が与えられるので、事後によくわからなくなることがあるからです。
ピポットする列を複数選択(Shiftを押しながら列をクリック)します。右クリックから「ピポット」を選択します。
最後にもういちど列名を整えます。これで完成です。
分析してみる
メジャーに課題
ここまでデータ接続の編集を実施しました。分析にすすみます。
画像のとおりディメンション「項目」のなかに「売上高」と「利益高」が同時に入っています。「値」がメジャーです。「値」には「売上高」と「利益高」の値が同時に入っています。このようなデータ接続状態で「売上高」と「利益高」を分析することは可能です。フィルター操作で「売上高」だけ、「利益額」だけと取り出すこともできます。「年月」も「店舗」もディメンションですから、時系列、店舗別の分析も可能です。
ところが、メジャーが1つしかないので散布図とブレットグラフが描画できません。また、折れ線グラフの2重軸も描画できません。メジャーが1つだけだから2軸のビジュアルは描画不可能です。
2軸の分析ができるためには、「売上高」と「利益額」がメジャーになる必要があります。
解決方法1
「売上高」のと「利益額」のクロス集計表をつくります。「エクセルへのクロス集計表」機能でエクスポートします。エクスポートしたエクセルデータへ接続します。これで解決できます。
解決方法2
いったん、「項目」をフィルターして「売上高」だけに接続します。「新しいデータソース」からもう一度サンプルデータへ接続して、合計行除外、列の分割、列の非表示、列のピポット、ここまで全くおなじ手順ですすめます。最後に「項目」をフィルターして「利益額」だけに接続します。
これで「売上高」だけのデータ、「利益額」だけのデータ、それぞれが完成します。
「売上高」だけのデータと「利益額」だけのデータをブレンドすると完成です。
解決方法3
接続するエクセルデータそのものを編集する。
その場合の手順は、
① 「売上高」と「利益額」を別々のテーブルに分解する。
② それぞれのテーブルをピポットする。
③ ピポットしたテーブルをくっつける。
このようになると思います。
Tableau Prepでエクセルデータの編集と同じ手順をおこなえば、エクセルデータそのものを編集する必要がなくなります。
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