2019シーズン 我が阪神タイガース優勝の条件

2019シーズン 我が阪神タイガース優勝の条件

2018シーズン優勝チーム

データ
チーム順位勝利得点失点本塁打盗塁打率防御率
広島セ182721651175950.2624.12
ヤクルトセ275658665135680.2664.13
巨人セ367625575152610.2573.79
DeNAセ467572642181710.254.18
中日セ56359865497610.2654.36
我が阪神タイガースセ66257762885770.2534.03
西武パ1887926531961320.2734.24
ソフトバンクパ282685579202800.2663.9
日本ハムパ374589586140980.2513.77
オリックスパ465538565108970.2443.69
ロッテパ559534628781240.2474.04
楽天パ658520583132690.2413.78

出典:Yahoo SportsNavi プロ野球順位表

リーグ優勝とは

 セリーグ優勝の広島、パリーグ優勝の西武、ともに勝利数が各リーグで最も多いことがわかります。ルール的に優勝は勝率か何かで決まるようですが、実質的にリーグ優勝の条件はリーグで最も多く勝利することになります。

 1試合ごとに得失点差で相手チームを上回ったチームが勝利するというのが野球のルールです。つまり相手よりも多く得点する、相手の得点を自分のチームの得点未満に抑え込めば勝てるのです。

得失点差
勝利数と得失点差

 それでは、1シーズンを通して得失点差が大きい順に最終順位が決まるのでしょうか。

 回帰分析の結果、セパ両リーグの合計ではR2=0.815になります。両リーグ合計でみると得失点差と勝利数は正の関係であるといえます。

 ところがセリーグだけでみると、正の関係が崩れてきます。R2=0.509です。R2を低下させているのが巨人です。巨人とDeNAの勝利数は67で同数です。
 巨人の得失点差は+50、DeNAは-70です。巨人の得失点差であれば更に10勝以上プラスしていてもおかしくなく、得失点差だけでみると優勝争いをしていても不思議ではない数字です。
 巨人は大量得点差で勝利し、僅差で負ける試合が多かったのだろうと想像できます。阪神ファンだから巨人の試合をほとんど見ていないくてあくまで想像ですが。

 得失点差と勝利数に大きな関係があるにしても10対ゼロで勝っても1勝、ゼロ対10で負けても1負ですから、得失点差で上回った試合数が勝利数と完全に一致するものの、1シーズン合計得失点差と勝利数が完全一致するとは限らないということです。

 データを俯瞰すると、4点失っても5得点するのが勝利する試合運びといえるのではないでしょうか。1シーズンは143試合あるので5得点×143試合=715得点です。セリーグ優勝の広島、パリーグ優勝の西武もシーズン合計715得点をクリアしています。

勝利数と得点

 勝利数と得点の関係をみると、はっきりと正の関係を認めることができます。セーリーグだけをみても、高い精度の関係をみてとることができます。

 結論は700得点以上であれば優勝争いが可能です。広島も西武も700得点以上あります。700得点以上が優勝ラインですから、ピッチャーの誰が何勝するかという計算よりも、バッターの誰が何打点をあげるのか、バッターのだれが何回ホームへ生還(得点)するのかを計画すべきです。
 我が阪神タイガースは優勝をめざして700得点をあげるための打撃メンバー、打順、狙い球、走塁や犠打など攻撃の戦略を組み立てるべきです。

勝利数と失点
勝利数と失点

 勝利数と失点は、はっきりと無関係です。失点が少ないことが勝利への一歩であることには間違いがありませんが、1試合あたり4~5失点することをはじめから覚悟した戦略、試合運びが重要なのではないでしょうか。

順位チーム得点失点
1位広島721651
6位我が阪神タイガース577628
 14423

 1シーズン戦った結果、優勝した広島よりも最下位我が阪神タイガースの失点が少なかったのです。
 しかし、その差はわずか23点です。全体をみるとピッチャーは圧倒的に巨人の戦力が高く、他の5チームの投手力は横並びと言ってよいと思います。

 我が阪神タイガースは失点が先シーズン並みであれば十分に今シーズンは優勝争いが可能な数値です。やはり、ピッチャーの誰が何勝するか?よりも誰が何失点してトータルで620失点くらいでゴールできるかの計算をするべきです。
 700得点以上、できれば昨年の広島くらいに720得点する、自チームの得点は相手チームの失点ですから、他チームを650点くらい失点させる、自軍は620失点以内におさめることができれば優勝です。

得点は何で決まるのか

得点とホームラン
得点とホームラン数

 ホームランが1本でれば最低でも1得点になるから得点と正の関係になることは当然です。ところが、R2が低いのです。特にセリーグでは無関係といってよい数値になります。
 これはDeNAが広島を上回る181本塁打を放ちながら広島よりも149得点も少ないことに起因しています。
 そうなると、ホームランを打った時の塁上のランナー数、つまり打率が関係しているし、連打による得点の方がホームランによる得点よりも多く勝ちにつながるのではないかと考えることができます。

得点と打率
得点と打率

 セパ両リーグ合計でみると、得点と打率の関係は正といえます。ただしセリーグでは無関係といえる分析結果になります。

 中日が高打率の割に低得点、広島が打率がリーグ3位なのに高得点だからです。中日が低得点になる理由は本塁打数が少ないことに加えて、リーディングヒッター(ビシエド選手)をはじめ平田選手とアルモンテ選手の3選手がかなり高打率、そのほかの選手がいまひとつだったからだと思います。

 塁上にランナーをためてホームラン、ヒットは平均的に各選手が打つ、いわゆる打線がつながることが得点になるのだと思います。

得点と盗塁
得点と盗塁

 盗塁と得点は無関係です。盗塁によって得点のチャンスが広がることは間違いありませんが、結局はホームランがでるかタイムリーヒットがでるかしない限り得点にはなりません。
 それにしてもパリーグは4チームがセリーグトップ広島の盗塁数を上回っています。

得点とホームラン・打率・盗塁

重回帰分析
チーム 勝利 得点 失点 本塁打 盗塁  打率 防御率
1  広島   82  721  651    175   95 0.262   4.12
2  ヤクルト   75  658  665    135   68 0.266   4.13
3  巨人   67  625  575    152   61 0.257   3.79
4  DeNA   67  572  642    181   71 0.250   4.18
5  中日   63  598  654     97   61 0.265   4.36
6  我が阪神タイガース   62  577  628     85   77 0.253   4.03

このデータをRで分析します。得点、本塁打、盗塁 、打率の重回帰分析です。

Coefficients:
Estimate Std. Error t value Pr(>|t|)
(Intercept) -1205.3391   517.3350  -2.330   0.1452
本塁打          0.5608     0.3401   1.649   0.2409
盗塁            2.2809     1.0424   2.188   0.1601
打率         6138.2502  1946.7351   3.153   0.0876 .
---
Signif. codes:  0 ‘***’ 0.001 ‘**’ 0.01 ‘*’ 0.05 ‘.’ 0.1 ‘ ’ 1

Residual standard error: 27.99 on 2 degrees of freedom
Multiple R-squared:  0.903,     Adjusted R-squared:  0.7574
F-statistic: 6.204 on 3 and 2 DF,  p-value: 0.1419

回帰方程式
得点=本塁打*0.5608+盗塁*2.2809+打率*6138.2502-1205.3391

 本塁打、盗塁 、打率を説明変数に設定すると得点をほぼ説明することができます。
 本塁打、盗塁 、打率、それぞれ単独ではなく攻撃の総合力で得点が決まるといいってよい数値です。得点に貢献しているのは、打率、盗塁、本塁打の順です。
 基本は、出塁する(打率)、ランナーを進める(盗塁)、ヒットかホームランで得点することことです。ホームラン数よりもヒット数の方が圧倒的に多いわけですから。

セリーグ昨シーズンのふりかえり
順位チーム得点本塁打盗塁打率
1位広島721175950.262
2位ヤクルト658135680.266
3位巨人625152610.257
4位DeNA572181710.25
5位中日59897610.265
6位我が阪神タイガース57785770.253

 広島が2018シーズンを攻撃力で突破しました。2019シーズンは中心選手がFAで移籍したとはいえ人的保障で強力な長野選手(甲子園球場では何度も痛い目あった)を獲得しました。得点力は2019シーズンもトップクラスではないかと思います。

 ヤクルトは打率で広島を上回りましたがホームラン数が意外にも少なく、ホームランがもう少しでれば得点力がアップして2019シーズンは優勝争いしてくる可能性大です。ヤクルトは中日と違ってメンバーが全般的に打ってくる印象があります。

 巨人はなぜ3位だったのか?得失点差がプラス50ですから2018シーズンの戦力そのままで上位争いしてもおかしくないチームです。若い岡本選手が4番に定着し、丸選手を獲得し、シーズントータルで700得点以上あげてくることは間違いないと思います。

 DeNAが恐ろしいチームです。ホームラン数で広島を上回りました。181本塁打はパリーグで打ちまくって優勝した西武の196本塁打と大差がありません。ホームランバッターが4人もいるチームですから、全体的な打率が上がりランナーを出す回数が増えれば、圧倒的に打ち勝つ可能性を秘めています。

 中日は打率がリーグ2位、しかも僅差でした。中軸がかなり打ちます。首位打者も中日の選手でした。1番2番バッターの出塁率があがれば得点力はアップするものと考えられます。2018シーズンは盗塁数が少なく(意外!)このあたりも高打率なのに得点力が削がれた要因でしょうか。2019シーズンも中軸はかなり打ってくと想像できます。

720得点で優勝
回帰方程式
得点=本塁打*0.5608+盗塁*2.2809+打率*6138.2502-1205.3391

2018シーズン実績  本塁打 盗塁  打率
我が阪神タイガース    85    77   0.253

本塁打数、盗塁数が2018シーズンと同数の場合
720=85*0.5608+77*2.2809+打率*6138.2502-1205.3391
打率=0.27801

 各チームの打力を考察してみるとかなり強力なことがわかります。特にDeNAと中日の打力が脅威で2019シーズン台風の目になる可能性があります。そうなると優勝するためには昨シーズンの広島を超える得点が必要になると思われます。
 甲子園球場はホームランが少ない球場です。新助っ人が30ホームランしてもチーム合計で100本塁打を少し上回るくらいだと思います。(新助っ人30本+昨シーズン85本-ロサリオ選手8本=107)そうなると打率勝負になります。計算ではチーム打率が0.278(2割7分8厘)以上あれば優勝できます。